自動車税を支払っていなくても廃車できるの?...
廃車にしなくてはいけない車があるけれど、 自動車税を支払っていないからという理由で動かない車をしていませんか?...
- 2018.07.02
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車を廃車にする…人生の中でそう何度もある事ではありませんし、
一度も廃車にしたことがないという人も多いはず。
廃車=「車をスクラップにすること」と思っている方も多いかと思いますが、
本来の意味は「車歴を抹消する手続き」のことを言います。
今後一切公道を走らない抹消登録(永久抹消登録)に、車両の解体が必要なので多くの方が
『廃車=スクラップ』と勘違いされているようです。
永久抹消登録(廃車)を行う際、車が解体できていない場合は手続きをすることはできません。
これは廃車出来ないんじゃないか…という状況は時々起こりえます。
パターン毎に見ていきましょう。
車検証には使用者と所有者を記載する欄があります。
車を実際使用する人と、本来の持ち主(名義人)のことです。
一般的には使用者=所有者となることが多いですが、未成年者が車を使用する場合、
親の名義である事もあるかと思います。
この場合はたとえ子どもが廃車にしたくても、親の同意(実印の押された委任状)
=所有者の同意がなければ廃車にはできません。
使用者と所有者の名義が異なる理由として最も多いのがローンで車を購入した場合です。
ローンで車を購入すると、多くの場合、所有者はローン会社やディーラー・販売店になっています。
『所有権留保』といい、ローンを完済するまで所有権を預けている状態です。
この場合、ローンが残っているから車を廃車にできない訳ではなく、
所有者の同意が無いから廃車にできない、というのが正しい理由です。
ローンを完済すれば所有権解除が出来るので、所有者が購入者に変更になるのですが、
完済する前に所有権を解除したい、という場合は話し合いが必要となります。
永久抹消登録(=廃車)には車両の解体が絶対に必要です。
しかし、災害や盗難等により車が無くなってしまう場合もあります。
この場合、永久抹消登録時に必要となる、車両を解体した証明を提出することが出来ません。
しかし、盗難の場合は盗難届、災害の場合には罹災証明書を併せて提出することによって、
廃車にすることが可能になります。
税金を支払っていなかったり、車検を受けていないと廃車できないのではないか?
と思う方も多いかと思います。
しかし、この場合も廃車にすることは可能です。
車検切れの状態では公道を走る事ができません。
仮ナンバーをつけて解体業者に持ち込むか、レッカーで引き取りに来てもらう必要があります。
仮ナンバーの取得は手間なので、ここは業者に依頼する方が良いかもしれませんね。
たとえ車検が切れていたとしても、公道を走らず、車両の解体さえできれば後は問題なく手続きできます。
この場合も廃車自体は問題なく行えます。ただし、もちろん未払いのまま済む訳ではなく、
延滞金が加算された未払い分の納税通知が届きますので、支払いが必要です。
また、2年以上滞納している時には、嘱託保存という措置を取られていることがあります。
この場合は廃車手続きができないこともありますので、納税はきちんと行いましょう。
車検証と名義人の名前が違う(結婚・離婚、改名等)、ナンバープレートが盗難に合った、
親族の車の廃車を依頼された、等、こういう時はどうしたらいいのだろう?
という場合は多々あるかと思います。
このように、通常の手続きでは上手くいかなさそうな場合は、専門業者に相談するのがスムーズかと思います。
近頃は廃車・買取り専門業者も多く、状況に応じてアドバイスが貰える他、車の引取から解体、
廃車手続きまで一括して引き受けてくれます。
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